「中間管理職に求められる3つの要素」

ひとと企業のサポーター

中間管理職の中核的な仕事は何か?経営者として中間管理職に期待してきたこと、診断士として育成に注力ししていることについて、今回はフリートークします。

中小企業支援の主要課題

中小企業の伴走支援のサポーターとして活動している中で、最も必要な支援だと考えているひとつが、中間管理職の育成支援です。

中小企業の経営者は孤独で、ひとりで孤軍奮闘していて、社長の分身となって会社を牽引してくれるような頼れる幹部は存在しないケースが殆んどです。

売上規模が100億円もあれば別ですが、10億円規模だと社長のマンパワーで何とか事業を維持しているところも多く存在します。

しかしながら、売上を30億円、50億円と成長させて行くためには、早晩、幹部の不在がボトルネックになり、成長が後退局面に陥るケースが散見されます。

そうならないためにも、社長のマンパワーだけで何とかなる10億円を過ぎた辺りから、中間管理職を育成して、30億円を超える頃には、経営幹部に登用できるよう準備しておく必要があります。

そうは言っても、成長段階にある会社の経営者が中間管理職の人材育成に割ける時間は限られます。また、その必要性を実感しているものの手が付けられていないという経営者が大半です。

中間管理職層の育成ニーズ

このような背景があり、私ども経営サポーターの出番がやってきます。今は、同時並行で4社の中間管理職の育成のプロジェクトに携わっています。

個別企業が求める中間管理職像に近づけるようカスタマイズして育成プログラムを実施しているケースと、一般的に求められる中間管理職の役割・機能について育成するケースに分かれます。今回は後者の育成支援内容について説明します。

企業経営者から求められる支援の中で、中期経営計画の策定、評価制度導入(見直し)と並んで、最も多くご要望頂くのが、中間管理職の育成支援です。

中小企業では、中間管理職の担い手を最も求めていると言い換えることもできるでしょう。

中間管理職の育成プログラム

このカリキュラムでは、一般的な企業で中間管理職として備えて欲しい役割・機能について育成を図ります。

全体の流れは下記の通りです。1回あたり3時間ほどです。実戦形式のワークやディスカッションが中心で、教えることよりも、自ら気づいてもらうことに主眼をおいています。
1.現状の管理職についての意識確認
2.理想的な管理者像の検討
3.理想的な管理者の具体的業務の洗い出し
4.具体的業務に必要な知識・スキルの洗い出し
5.必要な知識・スキルの習得(下記経営の3要素)
6.5の各論①適切な経営管理の実践
7.5の各論②好ましい組織風土の醸成
8.5の各論③リーダーシップの発揮
9.中間管理職業務の行動計画の作成
10.行動計画の実施状況の共有・リプラン
11.同上(10.の繰り返し)
12.プロジェクト活動の振り返りと今後の課題設定
というのがオーソドックスな流れです。

中間管理職育成の中核課題

中間管理職の育成プログラムで特に重要で、中核に据えているのが、経営の3要素として示した「好ましい組織風土」「適切な経営管理」「リーダーシップ」です。

この機能を強化することを中間管理職育成プロジェクトの中心課題としています。3要素を分かり易く分類すると、
「適切な経営管理」は知識的
「好ましい組織風土」は情緒的
「リーダーシップ」は意志的
な役割と機能だといえます。頭文字を取って、「知情意(ちじょうい)」と言われることもあります。

中間管理職育成支援で目指すのは集合天才

中間管理職の知情意の底上げを図りつつ、得意な部分を伸ばして、個性を発揮するよう働きかけます。

中小企業に大リーグクラスの天才的な万能選手はいません。それでも、中間管理職層がチームとして、得意を活かし苦手を補うことで、結果的に集合天才になることを目指します。

個々人の強みを集めて組織力を高め、ひとりの天才に匹敵するような力を発揮することが、中小企業の生きる道だと考えています。

私の実施する中間管理職育成プログラムでは、個々人が潜在的に持っている強みを伸ばして、果たすべき役割を自覚し、チームの一員として組織に貢献することを目指しています。

また、それが個人の成長や経営力の向上に繋がることで、人と企業がより豊かになることを願っています。

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